全般
デジタル技術の進歩によって、私たちの読書スタイルは多様化しました。特に、音声とテキストを同期させて再生できる仕組みや、世界標準の電子書籍規格は、情報へのアクセスの利便性を大きく高めています。ここでは、これらの技術を支える主要なキーワードをいくつかご紹介します。
Digital Accessible Information Systemの略で、「アクセシブルな情報システム」と訳されるデジタル録音図書の国際標準規格です。
視覚障害者のための音声デイジーだけでなく、近年、印刷物を読むことが困難な方々のための、音声とともに、画像が表示できる「マルチメディアDAISY」図書の普及が急がれています。
国際電子出版フォーラム(International Digital Publishing Forum、IDPF)が策定した、オープンフォーマットの電子書籍ファイルフォーマット規格です。
DAISYに、「音声DAISY」と「マルチメディアDAISY」があるように、EPUBにも、必ずしもアクセシブルでないものもあります。
電子書籍の標準として、DAISYと同じXMLをベースにしており、利用者にとっては、DAISYと同義ととらえてほとんど差し支えありません。
マルチメディアDAISY図書は、印刷した著作物にはない、電子書籍としての多くの機能があります。
たとえば、表示の拡大・縮小、表示色の変更、ルビの表示、また、音声を出すことができ、読み上げている部分をハイライト表示する、速度を変えられる、などの利用が可能です。ハイライト表示も、文節ごとに区切るなどの「わかち書き」をすることで、より言葉の単位をとらえられる表示をすることも可能です。
そこで、印刷物を読むことに困難を感じる方には、有効な使い方ができます。
- 弱視などの視覚による困難の方には、表示の拡大、表示色の変更など
- ディスレクシア、文字、日本語など、読むことに困難を感じる方には、音声と同時に、読んでいる部分のハイライト表示、ルビの表示など
- 肢体不自由な状態の方には、印刷物のページをめくるなどの困難を解消
ほかにも、集中が続きにくい障害の方、高齢により、本が読みづらくなってきた方、等々、どんな方にとっても、アクセシブルな読書のツールとして活用していただけます。